これは必見!(その9) 

37「北野天神縁起絵巻(承久本)」 (1)承久本の概要

北野天満宮の所蔵する国宝で、現存最古の天神縁起絵巻です。
本文に、現時点を「承久(じょうきゅう)元年(1219年)」と記載していることから、
「承久本(じょうきゅうぼん)」と呼ばれています。
ちょうどこの年、鎌倉幕府3代将軍・源実朝(みなもとのさねとも)が暗殺されました。

紙を横方向ではなく縦方向につないだことで、
縦52cmという巨大な画面を作ることに成功しました。
このサイズ展開をやってのけた縁起絵巻は、
他に国宝「当麻曼荼羅(たいままんだら)縁起絵巻」があるだけと聞いています。
こちらは鎌倉国宝館の特別展「鎌倉の精華──鎌倉国宝館開館八十周年記念──」
(10/10〜11/24)で公開されています。

御神体に準じて厳重に保管されていたため、保存状態は非常に良いものです。
ただ、「天神縁起を最後まで描いていない」「絵の構図が他の絵巻と明らかに異なる」
など、知名度の高さに反し、未解決の問題も数多く残されています。

今回展示されるのは10/26までが巻4・巻6、10/28からが巻3・巻5となっています。
後半では「東風吹かば……」や天拝山(てんぱいざん)あたりが
出るかとも思われますが、
前半でも巻4の「恩賜の御衣(おんしのぎょい)」は出していませんでした。

明日から、前半の展示部分を詳しく見ていきますので、お楽しみに。



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