紅梅白梅天満宮(その2) 

せっかくですから、飾り山笠を下から詳しく見てゆきましょう。

紅梅白梅天満宮・博多上陸


博多湾に上陸した道真とその子供たち。名前も年齢も不明なのですが、
福岡では隈麿(くままろ)と紅姫(べにひめ)という名前になっています。
「道真って意外とお盛んですね」と揶揄(やゆ)されるのは、この部分。
確かに年長の兄たちは20代ですし、子供の多さについては否定しようがありません。

「家学の継承」と「家学を継承する実子を育てる」という2大命題を背負っていたのかと
思う事があります。少なくとも彼の意識の中では。

あと「右端の男性は一体誰?」と思いきや、
「とも綱を巻いて道真の座を作る漁師」だとか。
要するに綱敷(つなしき)天神の図なんですけれど、
思わず「味酒安行がいない〜!」と茶々を入れそうになりました。


紅梅白梅天満宮・恩賜の御衣


901年9月10日に1年前の出来事を偲び、醍醐天皇から頂いた御衣をささげ持つ道真。
道真が漢詩「九月十日」の中で細かく自注をつけたおかげで、背景がよく分かります。
でも顔がちょっと恐いです。


紅梅白梅天満宮・天拝山

大宰府近郊の天拝山に登り、無実を天に訴える道真。
よく見ると先端に横長の紙がついており、これが無実を訴えた祭文を示すと思われます。

天神縁起絵巻ではよく知られたシーン。文楽では火花を吹くので観客にひどく受けます。
個人的には、巨大で劇画チックな小林永濯「道真天拝山祈祷の図」もおススメ。
2006〜2007年に東京と京都の国立近代美術館で開催された
「揺らぐ近代──日本画と洋画のはざまに──」展でボストンから一時里帰りしました。

背後にある竜宮城みたいなのが、太宰府天満宮だそうです。
しかし狩衣(かりぎぬ)みたいなラフな格好でお祈りしていいんでしょうか……?
絵巻と同様、束帯(そくたい)で正装するのが筋だと思うんですが。



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