ようやく国宝の御登場です(笑)。「式」とは施行規則や行政通達を集めたもの。
「厳密には亡くなった後だけど、同時代の史料だから出すのかな?」と
思いきや、展示されていたのは、お固い法律ならぬ地図でした。

(写真提供:九州国立博物館)
「道真が『東風吹かば……』と詠んだのはここですよ〜」とやりたかったらしい。
ただ、どこか非常に探しにくいので、探し方をお教えします。
まず中央の折り目から、視線を手前に引いて下さい。
そこで通りの名前から「綾小路(あやのこうじ)」を探し、再び上へ。
中央付近に「紅梅殿(こうばいでん)」が見つかります。その左が「天神御所」。
『東風吹かば……』を詠んだのが紅梅殿、現在菅大臣神社があるのが天神御所です。
学芸員さんに「この辺は現在どうなってますか?」と聞かれましたが、
「googleストリートビュー」で簡単に見られます。その方法。
(1) googleマップで「モンプチシュシュ」(ペットショップ)を検索する
(2) 「ストリートビュー」をクリックする
(3) 天神御所跡地の南西角が表示されるので、西洞院通をひたすら北(=画面左)へ進む
(4) 途中、菅大臣神社の西側の鳥居の前を通る
(5) 仏光寺通との交差点から先、綾小路通との交差点までが紅梅殿があった場所
ちょうど西側から屋敷跡を眺める格好になります。
今年の春に完成したマンションが近辺にあったので、まさに直近の画像です。
道真の書斎跡(紅梅殿の南西角)はうどん屋・病院・ニューアル中の児童公園。
民家と小規模店舗の目立つエリアのようですね。
21世紀の京都より中継でお送りしました。
それではスタジオにお返しします。……なんてね。
ちなみに、仏光寺通を東に入ると、菅大臣神社の北側の入口も見られます。
北菅大臣神社は奥にありすぎて、どうにもこうにも写っていませんでした。残念。